柔軟性向上の秘訣:ステップごとの具体的な練習法と継続するためのヒント

柔軟性を向上させることは、ヨガのポーズの向上だけでなく、日常生活をより快適に過ごすことや、ヨガ講師として魅力的でいるため、また自信を持って指導をするためにも重要です。本記事では、柔軟になるための具体的な3つのステップについて解説します。このステップを実践することで、体だけでなく、心の柔軟性も高め、より毎日が、そして人生が軽やかに自由になっていきます。

目次

STEP1: 自分の現状把握とゴール設定

1.1 自分の柔軟性レベルを理解する

何かを達成したい、と思う時、まずは自分の今の立ち位置を知ることは非常に大切です。マラソンを思い浮かべてみてください。距離には関係なく、マラソンには必ずスタート地点があって、そこからゴールに向かって走っていきます。柔軟だってそれと一緒です。体をやわらかくしたいなら、まずは今の自分の体を客観的にみて、現状把握することが重要です。自分の体がどの程度柔軟かを評価し、どの部分が特に硬いのかを確認します。ここで問題になるのが、「人は自分を客観視することが苦手」ということです。客観的に、といっても、どうしても自分の主観や思い込みが入りがちです。また、基準・標準がわからない、という問題もあります。知識や経験がないまま判断するのは、ゴールを遠ざけることになり危険です。この、自分の現状把握は、他者、できればプロに見てもらうのがおすすめです。


1.2 ゴール設定の重要性

今の自分の現状を把握したら、次はゴールを設定しましょう。ゴールは具体的であればあるほど、達成しやすくなります。例えば、「3ヶ月で前屈で床に手をつけるようになる」や「6ヶ月で開脚前屈ができるようになる」といった具体的な目標を期限も決めて設定します。このゴール設定をしないということは、目的がないまま、ただ見えないゴールに向かって走り続けているようなものです。どんなに持久力が必要な長距離マラソンでも、かならずゴールがあるから、それが見えるからこそ走り続けられるのです。この具体的なゴール設定こそがモチベーションを保ち続ける鍵となります。

STEP2: ゴール達成までの方法を知る

長距離マラソンの選手は、ペース配分が非常に重要といいます。自分の体力や、コースの状態、また、天候や気候によっても42,195kmという長い道のりをどう走りきってゴールに辿り着くか、戦略をたてるのです。スタートとゴールが決まれば、では、どうやってゴールに辿り着くか、この計画を立てることで迷うことなく最短距離で目標を達成することができます。


2.1 目標のポーズを分解する

柔軟性を高めたい場合、まずは目標とするポーズを細かく分解して理解することが重要です。例えば、前屈を目標にする場合、ハムストリングス、ふくらはぎ、お尻の柔軟性とともに、腸腰筋の引き込みなどが求められます。これらの各部位に対して、どのようなアプローチが必要かを明確にすることで、効果的な練習計画を立てることができます。また、このポーズ分解をすることで、より深くポーズを理解することができ、生徒さんへの指導やクラス作りにも役立ちます

2.2 自分に合った練習方法を知る

私は、これまでにヨガ講師として3000名の体と向き合ってきましたが、1000人いれば1000個の体があり、一人一人の体は一つとして同じものはありません目標達成のためには、自分の身体の特徴や今の柔軟性のレベルに応じた練習方法を選ぶ必要があります。たとえば、股関節が硬いという場合には、股関節周りの筋肉が硬い、という原因がありますが、この「股関節周りの筋肉」と一言で言っても、そこにはお尻、前もも、ハムストリング、腸腰筋、内転筋などといった、さまざまな筋肉があります。具体的にどこが硬い、または弱いかは人によって違っており、自分の今の現状に合った、最適な練習方法を選択することでゴールはぐっと近づきます

STEP3: 継続すること

柔軟になりたい、というヨガ講師さんからのご相談で一番多いのは、「継続ができない」というお悩みです。どんなに計画をたてても、それが実践できない、途中で諦めてしまったりやめてしまえば、当然ゴールには辿り着けません。目標達成のためには、「継続」がなによりも大事になってきます。柔軟になるための最後のステップは「継続」。実はこれが一番難しいもの。ここでは、「継続」するためのコツをいくつかご紹介します。

3.1 ホメオスタシスの法則を理解する

自分は「飽き性」でどんなことも続けられない・・・そう思っている方は多いと思います。「続けられない」と悩んでいる方が多いですが、これはあなたのせいではありません。人間には「ホメオスタシス」という恒常性の機能が備わっています。これは、外の世界がどれだけ変化しようと、自分自身の体や心は現状を維持しようとする自己防衛のメカニズムのことです。柔軟性向上のための新しい習慣を取り入れようとすると、最初は体や心がその変化に抵抗し、元の状態に戻そうとすることがあります。このため、新しい練習を始めたばかりの時期は、特に継続が難しく感じることが多いです。この法則を理解することで、「最初の壁」を乗り越えるための心構えを持つことができ、継続するための意識が高まります。


3.2 完璧主義になりすぎない

完璧主義は、継続を妨げる大きな要因となり得ます。例えば、少しでも自分が立てた計画通りに練習ができなかった場合に、自分はだめなんだ、と自分で自分を責めてしまい、その結果としてモチベーションが低下してしまうことがあります。また、「完璧にできないならやらない方が良い」と考えてしまうと、継続する意欲そのものが失われてしまいます。また、このような完璧主義は自分の体と心に大きな負荷をかけてしまい、それが過度になると、逆に柔軟性を損なうことになりかねないのです。

3.3 継続するためのコツ

1. 小さな目標を設定する

継続するためには、大きな目標だけでなく、日々達成できる小さな目標を設定することが重要です。泳ぎを習い始めたばかりの人は、いきなり大きな海で泳ごうとはしません。それは、命さえ落としかねない危険な行為です。泳げないうちは、まず小さな足のつくプールで、顔を水につける練習から始めるはずです。はじめから高い目標を目指すと、それが達成できなくてモチベーションが落ちてしまいます。例えば、「今日は10分間のストレッチをする」や「週に3回、特定のヨガポーズを練習する」といった具体的な達成しやすい目標を設定しましょう。小さな成功体験を積み重ねることで、モチベーションを維持しやすくなり、長期的な習慣化につながります。

2. 進捗を視覚化する

自分の進捗を記録することも継続の助けになります。私は、生徒さんに「自分の今の現状の写真や動画を撮っておいてくださいね」といつもお伝えしています。パーソナルレッスンでも必ず、レッスンの最初と最後に写真を撮り、今日の成果としてお見せしています。どんなに小さな変化でも、それを視覚化して自分の成長を実感することが、次の練習へのモチベーションとなり、継続がしやすくなります。また、進捗を確認することで、必要に応じて練習方法の調整ができ、最短距離で目標を達成することができます。

3. 習慣化する

新しい習慣を身につけるには、一定期間継続することが必要です。ヨガやストレッチ、その他のワークなどを日常生活の一部として取り入れ、毎日行うことで、習慣化を促進します。習慣が定着すると、自然と練習が日常の一部となり、無理なく続けることができるようになります。よく、「1日のうちでいつ、どのくらい練習をすれば柔軟になれますか?」という質問を頂きますが、私はあえて、その質問に対する答えを用意していません。人のライフスタイルはそれぞれ違い、どのくらいの練習が必要かどうかも、現状や目標によってさまざまだからです。ただ一つ言えることは、「1週間に1回5時間の練習をするよりも、毎日15分ずつ継続する」方が、結果として続けられ、成果が得られる、ということです。実際、私の講座生さんたちも、この方法で続々と変化が生まれているので、習慣化することは、柔軟向上の上で何よりも大事な要素となります。

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4. 一人でやろうとしな

「続かない」という方は、多くの場合、一人でやろうとしていることが多いです。どうしても、一人では、「今日は疲れているからやらなくてもいいか」「少し立て込んでいるから明日、今日の分もやればいいか」と、何かと理由をつけて「やらない」選択をしてしまうのです。続けることが難しい場合、サポーターをつける、トレーナーと二人三脚でやる、仲間と一緒に練習するなど、誰かと一緒にやるのが効果的です。サポーターがいれば、常に進捗を確認してくれ、目標に向かって微調整をしながら進んでいくことができますし、共に目標を持つ仲間がいることは、お互いに励まし合い、モチベーションを高め合うことができます。オンラインやオフラインのコミュニティに参加することで、継続の意欲をさらに強化できるでしょう。

5. 楽しむことを忘れない

私が、講座生さんに常にお伝えをしていること、それは、「楽しんでくださいね」ということです。「努力がものをいう」という考え方もありますが、基本的に、人生は楽しくないと意味がない、と思っている私は、「つらい努力」が苦手です。さらに、「つらい」「苦しい」「もっと頑張らないと」などという感情は、体や心に負担をかけ、柔軟を妨げる原因となります。私自身も、常に、自分は今、これをやっていて楽しいのか、と自問することにしています。継続するためには、練習そのものを楽しむことが不可欠です。目標達成に固執するのではなく、練習時間をリラックスや自分自身をケアする時間と捉えることで、自然と練習に取り組む気持ちが湧いてきます。また、仲間と一緒に練習したり、新しいポーズに挑戦するなど、楽しさを見つける工夫をすることで、長く続けることができるでしょう。

まとめ

柔軟性を高めることは、身体だけでなく心にも大きな影響を与えます。本記事で紹介した3つのステップ、「自分の現状把握とゴール設定」、「ゴール達成までの方法を知る」、「継続すること」を実践し、自分自身の目標を達成しましょう。柔軟な体と心を手に入れることで、パフォーマンスもあがり、日常生活だけではなく、人生もより軽やかで自由なものとなっていくでしょう。

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